競技(日本大百科全書より)
個人または団体が相対して一定の規則に従って特定の技を競い合い、その優劣勝敗を決する広い意味での「遊戯」の一型。

一定の規則に従うというところがポイントで、一定の規則に該当しない部分は肯定も否定もしていないグレーゾーンです。
このグレーゾーンをブラックと考えて空気を読むのがカジュアルプレイ。
このグレーゾーンをホワイトと考えてルールの盲点を突くのがトーナメントプレイ。
サッカーでも、友達と遊ぶ時は前者、プロサッカーは後者、大きな違いがあります。
これはプロフェッショナルとアマチュアの違いではなく、競技の目的が「楽しむ」なのか「勝つ」なのかに依ります。
こう書くと「楽しんで勝つ」と言う人が出てくるでしょうが、それは綺麗事であり、実現性のない理想論であり、「ぶん回れば勝てる」というソリティア思考と通ずる部分があるように思います。
自分の目的が「楽しむ」なのか「勝つ」なのかを判断する方法は簡単で、「楽しめる負け」と「見苦しい勝ち」のどちらを選ぶかということです。

楽しめる負けを選ぶ→競技の目的は楽しむ→カジュアルプレイヤー(遊戯層)
見苦しい勝ちを選ぶ→競技の目的は勝つ→トーナメントプレイヤー(競技層)

2010年までのあるてぃめっとジムはトーナメントプレイであり、ルールは厳守するもののグレーゾーンは使うというのがジムの方針でした。
2014年からのあるてぃめっとジムはカジュアルプレイであり、グレーゾーンは意図的に避けるというのがジムの方針です。
グレーゾーンと判断した結果が、ガマゲロゲEXの自粛や制限時間内に対戦を終わらせるという思想です。

私はどちらの層も否定はしませんが、水と油は簡単には混ざらないと思います。
私のジャッジ論では以下のようになります。
重要なのは公式大会・自主大会・店舗大会を問わず、どの層をターゲットにしているか。
ターゲットがトーナメントプレイヤーの場合、プレイヤーは制限時間内に対戦を終われるよう速くプレイする義務がある。
「遅延行為」は故意に制限時間を利用する行為を指し、「遅いプレイ」とは区別される。
ジャッジは「遅いプレイ」に対し、第1に速くプレイするように促す、第2に制限時間を延長する。
ジャッジは「遅延行為」に対し、最低でも「失格」の処分を科す。
故意か否かを判断するのはジャッジであり、観衆ではない。

公式大会・自主大会・店舗大会は、それぞれどの程度「遅いプレイ」に寛容ですか?
その大会はカジュアルプレイヤー層とトーナメントプレイヤー層のどちらをターゲットにしていますか?

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